みなさん、こんにちは!
税理士の田口です。
「攻撃は最大の防御なり」。
よく聞く言葉ですよね。でも、孫子の兵法はその真逆の立場をとっていることをご存知でしょうか。
実は、防御こそが「勝利への確実性」を高めるというのです。
たとえば、社内の体制がまだガタガタなのに、どんどん新規のお客さんを取ってきてしまう営業マン。しかも、セールストークで大言壮語を振りまいてしまったらしく……。
現場からは「……そんなこと本当にできるのか?」と不穏な空気が流れ、無理がたたって、ああ、また退職者が出てしまった。
笑えない「よくある会社の風景」かもしれません。
孫子は、攻撃の中にある「不確実性」を非常に危惧していました。どれだけ入念に準備して攻め込んでも、外の世界には予期せぬ出来事が起きるものです。だから、確実に勝てるとは限らない。
であれば、まずは防御を鉄壁にする。
そして相手の出方をじっくり伺い、ここぞというチャンスを見計らってから攻撃に転じる。
そもそも、防御力を高めることは、自然と攻撃力を高めることにつながります。
外に攻め込む前に、社内の体制は整っているか? サービスの質が落ちているところはないか? 課題はどこにあるのか?
それらを一つひとつ整理して、内側を固めること自体が、実は「矛を磨く」ことになるんです。
私も、この考え方は結構好きです。攻めても攻めても空回りしてうまくいかないとき。この孫子の考え方は、私たちに「ハッ」と大切な気づきを与えてくれます。
あなたとタッグに。
最後まで経営を続けるパワーを。
Tag税理士事務所でした。
参考文献
浅野裕一先生著『孫子』講談社学術文庫
形篇より