みなさん、こんにちは!
税理士の田口です。
今日は「組織の動かし方」について。
とある会社に、各担当の業務が細かく記された「事務分担表」がありました。
下位の役職者は、あまり見ていないようです。
しかし、管理職は盛んに活用しています。
確かに大切なのは、上位の方の欄です。
そこには「どこまで決裁権(決定権)があるのか」が書かれているからです。
部長に決定権を委任したのなら、たとえ社長であっても、そこに口を出してはいけない。
もし社長が横から口を出せば、現場の指揮命令系統は分裂し、社員は「誰の言うことを聞けばいいんだ?」と大混乱に陥ります。
孫子の「謀攻篇」を紐解くと、「君主が軍事に干渉してはいけない」という趣旨が厳格に説かれています。
この「権限の委任」することの必要性をについて、ポイントが2つあります。
一つは、「判断のスピード」です。
現場を一番知っている人に決裁権を渡すのは、現場で即断即決するため。いちいち上に持ち帰っていては、勝機を逃してしまいます。
しばしば、部長がいつまでも社長の顔色を伺って判断を仰ぐことがありますが、社長は部長の責任を信頼する必要があります。
もう一つは、「委任と丸投げは違う」ということ。
自分がやっていた業務をただ放り投げるのではありません。
自分が上のステージへ上がるために、徐々に引き継いでいく。
そして、もともと持っていた現場の実務は、さらに下位へと流していく必要があります。
ここで私が危惧しているのが、将軍(リーダー)が「プレイングマネージャー」化している場合。
現場の仕事を手放せないままだと、この「権限の引き継ぎ」がどんどん煩雑になり、組織が目詰まりを起こしてしまいます。
みなさまの会社では、指揮命令系統が整っておりますか?
あなたとタッグに。
最後まで経営を続けるパワーを。
Tag税理士事務所でした。
参考文献
浅野裕一先生著『孫子』講談社学術文庫
謀攻篇より