みなさん、こんにちは!
税理士の田口です。
「勝つために最も大事なことは何か?」
その問いに対し、孫子の兵法の中で何度も何度も説かれている答えがあります。それは「先手を打つこと」です。
先に戦場に到着し、どっしりと構えているものこそが有利。なんとなくイメージがつきますでしょうか?
先にいれば、相手が遠路はるばる移動して、疲れ切ってやってくるところを悠々と迎え撃つことができます。逆に、相手が先にいる場所というのは、すでに相手にとって都合の良い条件に整えられているもの。後手に回るだけで、実は相当なハンデを背負っているのです。
ビジネスも同じですよね。あらゆる業界で、すでに先手を取った先駆者がいて、大きな利益を手にしています。もちろん、わざわざ真正面からぶつかる必要はありませんが、経営をしていると、どうしても避けられない戦いというのも出てきます。
では、後手に回ってしまったとき、どう戦えばいいのか。
孫子の「軍争篇(ぐんそうへん)」を紐解くと、その手法は実に複雑で、時に不可解です。
たとえば、ある軍師は後手に回った際、あえて遠回りの道をさらに遠回りしたり、味方の将を犠牲にしたりするような「愚策」を繰り返しました。
相手は「なんだ、あいつらは。自滅しているじゃないか」と油断し、守りを解いて攻めかかってきます。そう、これこそが狙い。相手を有利な場所から引きずり出し、先手の利を切り崩したのです。
相手に攻めさせて勝つ。
この手法を取るには、相当な勇気と、手の内を隠し通す忍耐が必要です。
原則としては、リスクの少ない「守り」の手法こそが一番だと私は思います。ですが、お客様の状況によっては、どうしても仕掛けなければならない時もある。
そんな時、いかに先手を崩すことが大変か、そして将棋のような深い先読みが必要かを、兵法の逸話は教えてくれます。
盤面を読み、あえて隙を見せる。
経営の舵取りも、時にはそんな高度な駆け引きが求められるのかもしれませんね。
あなたとタッグに。
最後まで経営を続けるパワーを。
Tag税理士事務所でした。
参考文献
浅野裕一先生著『孫子』講談社学術文庫
軍争篇より