みなさん、こんにちは!
税理士の田口です。
今日も孫子の兵法から、誰もが一度は聞いたことがある名言中の名言、「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」についてです。
この言葉、実は「百戦百勝」とは言っていないのが最大のポイントなんです。浅野裕一先生の解説を読み解くと、その凄みがより一層際立ちます。
「危うからず」とは、つまり「負けないこと」であり、勝負の世界には、どうしても勝てない相手がいます。
その時、速やかに「逃げる」という選択ができるか。これこそが、生き残るための立派な戦略なんです。
ただ、これ、実践するのは並大抵のことではありません。
まず、「敵を知る」のがめちゃくちゃ難しい。
相手もプロですから、簡単には尻尾を出しません。正しい情報を掴むためには、膨大な時間も、時には多額の費用もかかります。コストが跳ね上がるんです。
「じゃあ、せめて自分たちのこと(己)くらいは……」と思います。
孫子も、己を知っていれば勝率は五分まで持っていけると言っています。
ところが、ここにも大きな壁があります。例えばそれは「自己弁護」という壁です。自分たちの弱みを直視するのは、誰だって気が乗りません。
ついつい「うちは大丈夫」「きっとうまくいく」という妄想で塗り固めてしまう。
敵も知らない、己も知らない、そのくせ「わかっているつもり」の妄想に囚われる。
己を、そして敵を冷徹に分析する。
この精神的苦痛を乗り越えるのは本当に大変な作業です。やはり、メンター的な存在は、戦う人間には必要なのでしょう。
あなたとタッグに。
最後まで経営を続けるパワーを。
Tag税理士事務所でした。
参考文献
浅野裕一先生著『孫子』講談社学術文庫
謀攻篇より