正攻法と奇策|孫子の兵法

みなさん、こんにちは!
税理士の田口です。

今日も孫子の兵法でございます。

今回は「勢篇(せいへん)」から、よく誤解されている「正(せい)」と「奇(き)」のお話です。

「正攻法」と「奇策」。

この言葉を聞くと、なんだか正攻法は「真面目だけど地味」、奇策は「諸葛孔明のような、あっと驚く大逆
転のウルトラC」というイメージを持ちませんか?

でも、孫子の本質はちょっと違います。

私がいつも参考にしている浅野裕一先生の注釈が、本当に目から鱗なんです。

孫子が言う「奇」とは、決して奇想天外な魔法ではありません。どちらかと言えば「奇襲」に近い意味です。

正面からガチンコでぶつかるのが「正」。
もちろん勝てるかもしれませんが、これだとお互いにヘトヘトに消耗してしまいますよね。

そこで大事なのが、まずは「無形の陣」。
つまり、こちらの手札を相手に絶対に見せない、隠し続ける。相手から見て「あいつ、何をやろうとしてるんだ?」と陣形が見えない状態を作ることです。

そうして相手を翻弄し、ふっと生まれた「隙」を突くのが「奇」なんです。

経営も同じかもしれません。

王道のサービス(正)をしっかり持ちつつ、手の内を明かさず、ここぞというタイミングで独自の強み(奇)を繰り出す。

例えば、弊社ではローカルベンチマークという、他社ではあまり使われていないツールを主体に、サービスを展開しています。これはつまり、他者への奇策なのでございます。

一方で、今後他社も、このツールの有用性を再認識し始めるかもしれません。その場合は一度陣を崩して、無形の形をとり、ローカルベンチマーク特化の税理士として、講師でもいたしましょうか……(笑)

半分、本気でございます。

みなさんも、正と奇を使い分けしてみませんか?

あなたとタッグに。
最後まで経営を続けるパワーを。
Tag税理士事務所でした。

参考文献
浅野裕一先生著『孫子』講談社学術文庫